マイクロフォーサーズの中望遠ポートレートレンズ
【LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2】レビュー
皆さんお疲れ様でございます。福岡でWebデザイナー・フォトグラファーやっとります、げんせいです。
今回は機材紹介ということで、マイクロフォーサーズの中望遠ポートレートレンズ、パナライカこと
【LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2】をレビューしたいと思いますのでどうぞよろしく。
【LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2】を購入した理由
当時ポートレートを撮ってみたくなったので、中望遠レンズとフラッシュを購入することを決めました。
フラッシュはOLYMPUSのFL-600Rにすぐ決まったのですが中望遠レンズは結構悩みました。
選択肢としては【LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2】と【M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8】の二択でした(M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROは当時未発売)。
値段で考えれば【M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8】なのですが、作例を見た感想と「どうせならマイクロフォーサーズ最高の中望遠レンズを使って、写真の不出来を機材のせいに出来ないようにしよう」との非常にベクトルに乗った思考法で【LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2】を購入するに至りました。
性能表
レンズ構成 | 11群14枚(非球面レンズ2枚、EDレンズ1枚、UHRレンズ1枚) |
---|---|
ナノサーフェスコーティング | ○ |
マウント | マイクロフォーサーズマウント/金属マウント |
焦点距離 | f=42.5mm(35mm判換算:85mm) |
最小絞り値 | F16 |
開放絞り | F1.2 |
絞り形式 | 9枚羽根 円形虹彩絞り |
撮影可能範囲 | 0.5m~∞(撮像面から) |
最大撮影倍率 | 0.1倍(35mm判換算:0.2倍) |
フィルター径 | φ67mm |
最大径×長さ | φ74mm×約76.8mm※ |
質量 | 約425g |
基本的な性能表はこちらです。
やはり圧倒的な明るさのF値1.2は魅力的ですね。ボケにくいマイクロフォーサーズでもF値1.2の焦点距離42.5mm(換算85mm)中望遠なら十分すぎるボケを得られます。
それともう一つ注目してほしい点は最短撮影距離0.5mという点です。マイクロフォーサーズでは普通ですが、フルサイズの焦点距離85mmのレンズは大体0.8m〜です。LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2はフルサイズの中望遠レンズに比べて0.3m以上被写体に寄れますので、このレンズでしか取れない画があるということです。
外観
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2のレンズ鏡筒と付属のレンズフードは金属外装で非常に高級感のある作りになっていますね。
サイズはマイクロフォーサーズのレンズとしてはかなり大きい方で重量もしっかりとあります。ボディによってはかなりフロントヘビィになる印象です。
絞りリングはついてますが、オリンパス製品とは連動しないようです。E-M1で使っていますが いじってもF値は変わりません。ちなみに回した感じはクリック感があり非常に気持ちいいです。
スイッチ類はAF・MF切換スイッチと手ブレ補正の2種類ですね。AF・MF切換スイッチは普通に使えますが、手ブレ補正の方はオリンパス製品では動かないように感じます。オリンパス製品を使う場合はOFFにしておくのが無難ですね。
作例
それでは実際にLEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2で撮影した写真を見ていただきましょう。
描写としてはかなりシャープで解像力のある画を作り出します。少し絞れば周辺もますます解像しますがやはりF値1.2の、被写界深度の浅いボケを楽しんで欲しいレンズですね。開放でも周辺減光も驚くほど少ないのもポイントです。
ピントの合っている面の解像と滑らかなボケ、人物から金属まで幅広い描写を楽しめるレンズです。
まとめ
良い点
- ピントの合ってる面のシャープな解像力となだらかなボケの描写
- F値1.2の明るさ
- 最短撮影距離 0.5m
- 非常に高級感のある金属外装のレンズ・フード
- 滑らかな動きのフォーカスリング、クリック感が小気味よい絞りリング
悪い点
- 値段が高い
- マイクロフォーサーズレンズとしては大きく重い
- 金属外装なので、冬の野外などではかなり冷たくなる
- 防水機構なし